日記 > 日本編 > 香奈子 熊野古道を行く > 9月12日(土) 熊野古道・中辺路(2)

〜浜の王子跡・熊野三所大神社〜補陀洛山寺〜大門坂〜熊野那智大社・青岸渡寺〜飛瀧神社












             日本一の落差133メートル…那智の滝
ホントいいお湯に浸かり…ぐっすり寝て…すっきり目覚めた
6時起床…さっそく朝風呂

今日は曇り空…雨の予報も出ている

7時30分朝ごはん

     
温泉のお湯を使ったお粥               夕べの写真のはす芋のお味噌汁

夕べ、一緒に夕食のご馳走を食べたメンバーと、朝からにぎやかに食べました

女性2人旅…先輩と後輩
最初、年の離れたご夫婦だと思ってしまった仲のいい親子…父と娘

女性2人とは、お風呂で一緒だったので、仲良くお話し
夕食では、親子2人とも打ち解けて
ワイワイ…5人でおしゃべり

女性2人…親子の娘さんも独身
はは…女は4人とも…独り者
お父さんを連れての旅に、尊敬のまなざし。。。

女性2人は、金沢から…親子さんたちは、奈良から車で
皆さん旅好きで、いろいろ情報交換

ここの民宿は、ネットでもいい宿として有名だとか
飛び込みの私は、超ラッキーだったみたい

女性2人は、これから本宮大社へ行くとのこと
そして…泊まりは、紀伊勝浦で…ホテル浦島だと聞く

私が昨日越えた 大日峠に惹かれていたが、雨が心配のようで
一足先のバスで、発って行った


民宿やまね…おすすめの宿です
一人だったので、ちょっと割り増しだったけど…それでもリーズナブルです

バスの時間は、8時50分
まだ時間があったので、つぼ湯近くの源泉噴出し口で
温泉たまごを作りました

     
地元の人たちは、かぼちゃとかも茹てます       生卵…売ってるんです

親子さんたちの写真を撮ってあげたり…
名前も知らないけど…こんな出会いも旅の楽しみです

バス停で待っていると…やっぱりポツポツ雨が降ってきた
やぱり一人旅女性が、バスを待っていた

「降ってきちゃいましたね…」
ひと言、ふた言…言葉を交わす

バスに乗り込む…しばらくすると、もうドシャ降り

新宮駅のバス…昨日と同じ熊野川沿いを走る
バスは、かなりなスピードで走っている
水しぶきがあがる…なんだか怖いくらい

新宮駅に到着

那智大社に行くので、那智駅行きのバスに乗りたいのですが
「ちょうど11時発のバスがありますよ…あのバスです」

いいタイミング☆
言われたバスに乗り、出発を待っていると
答えてくれたバスの運転手さんが、那智駅から乗り換えるバスの時刻表を持ってきてくれた

雨は…かなり小降りになってきた
新宮駅を出発
那智駅に着く頃には、雨は止み…少し陽が射してきた

那智駅からバスに乗ろうと思っていたが…やっぱり古道を歩くことにする
雨が止んだのも…何かのおかげかもしれないし

まずは、浜の王子跡・熊野三所大神社

     
那智大社に向かう人々が潮垢離(しおごり)した
浜の王子の跡に建っています

     
浜の使い?カニが出迎えてくれました

鳥居をくぐった左側には、補陀洛三寺
     
                          復元された渡海船

ここは、補陀落渡海の本拠地だったお寺

「補陀落」とはサンスクリット語の「ポタラカ」の音訳で、
南方の彼方にある観音菩薩の住まう浄土のこと

この補陀落での往生を願い、わずかな食料と水を積んだ船に乗り、
船内に封じ込められたまま沖へ向う補陀落渡海は、
事実上の「死」への旅立ち

渡海僧を乗せ、釘を打たれた渡海船

僧たちは、自らの往生を達するためばかりだけでなく
自分を犠牲にして人々の罪や穢れ、苦しみを救う意味もあったといいます


中辺路と伊勢路と大辺路の分岐点とされた苔むした振分石


日本蜂蜜の巣箱…古道のあちこちで見かけました
最初…なんだかわからなくて
祠だと思って…拝んじゃったりして。。。

     
          間違えて入ってしまった墓地…古いお墓が並んでます


雨に濡れた古道もキレイです

     
珍しい柿の古木                   一つだけ残っていた柿


荷坂の五地蔵

     
王子神社(市野々王子)

     
珍しいトンボを見ました…              ネットで手に入れた画像です
あとで調べたら「クロハトンボ」…きれいでした

     
     お杉杜
     天照大神がお姿を現したという影向石(ようごういし)

大門坂…いよいよ那智大社へ

大門坂茶屋では、古代衣装を貸してくれます


夫婦杉…人がいると大きさがわかるでしょう

     
多富気王子…最終の王子社         唐斗石…祈り石だそうです




熊野那智大社

「神武天皇が熊野灘から那智の海岸“にしきうら”に御上陸されたとき、
那智の山に光が輝くのをみて、この大瀧をさぐり当てられ、
神としておまつりになり、その御守護のもとは、
八咫烏の導きによって無事大和へお入りになった」

命の根源である水が豊富にあふれ落ちる「那智大瀧」を、
この熊野に住む原住民の人々も
神武天皇御東征以前からすでに神として奉祀されていたとも
伝えられています

やがて仏教が伝来し、役小角を始租とする修験道がおこり、
古来の神々と仏とを併せてまつる、
いわゆる神仏習合の信仰が行なわれるようになりました

なお「熊野」という地名は「隈の処」という
語源から発しているといわれていますが、だとすれば、
ここは奥深い処、神秘の漂う処ということになります
また「クマ」は「カミ」と同じ語で、
「神の野」に通じる地名ということにもなります


     
大きな楠…                体内くぐりが出来ます
平重盛(1127)が手植えしたと
伝えられています

カメラの電池が切れそう…と、焦ったのか残念
那智山青岸渡寺(せいがんとじ)の写真がない


那智山青岸渡寺

「西国三十三ヶ所巡り」の第一番の礼所
仁徳帝の頃(4世紀)、インド天竺の僧、裸形上人が那智大滝において
修行を積みその暁に瀧壷で八寸の観音菩薩を感得し、
ここに草庵を営んで安置したのが始まり

現在の本堂は、織田信長南征の兵火にかかり、
天正18年(1590)豊臣秀吉によって再建されました
桃山時代の建築をとどめ紀南で一番古い国指定の重要文化財建造物
堂の高さは18mで、
大滝の落口の高さと同じであるといわれています



那智大社の社殿と青岸渡寺の本堂は、並んで建っています
江戸時代の末まで…寺と大社は一心同体の熊野那智権現として崇敬されていました

那智大社で拍手を打ち、青岸渡寺で仏様に手を合わせる
神も仏も崇敬する…昔から変わらない日本的な信仰のかたちが見えてきます


今日もうどん…ゴマとうふ付

石畳を下りて、飛瀧神社へ

迫力の那智の滝
思わず…打たれて修行したくなっちゃいます


大きなおみくじ…引くのも一苦労です

ここからバスに乗って、紀伊勝浦駅へ
バスを待っていると、湯の峰温泉で会った一人旅の女性に会う
しばらく…おしゃべり
彼女も、今宵勝浦に泊まると言う
宿で会った女性2人も勝浦泊まりだったなぁ

宿かぁ〜…どうしょう

紀伊勝浦駅へ到着…
彼女はこれから串本の美術館へ行くとのこと
「また会えたらね…」
と、別れる

とにかく…観光案内所へ

ガイドブックで見て…行ってみたいな…と、思っていた
宿で会った女性2人が泊まると言っていた
一つの島全部がホテルになっているというホテル浦島を紹介してもらう

素泊まりで安いのに、ホテル内のお風呂には全部入れる
風呂好きの私には、嬉しい限り

予約を入れてもらい、予約金を払う
案内所のおばさんおすすめのお風呂も…こっそり教えてもらう

桟橋へ…ホテル浦島に行くには船に乗るしかない

こんな船が、往復しています


ホテル浦島…の、見取り図?

私が泊まったのは、日昇館
本館・なぎさ館・山上館…全部でお風呂が7つあります
風呂好きな私…もちろん全部入りましたよ
なぎさ館のお風呂から山上館のお風呂まで歩くと、40分かかります

ホテルの草履…素足で履いてたから…すりむけちゃった
あれだけ歩いても、靴ズレとか出来なかったのに
ここで…草履ムケ?するとは…

しかし…忘帰 洞(ぼうきどう)という…洞窟風呂…すごかったなぁ


     
ホテル内の居酒屋さんで一杯
マッサージにもかかり…熊野古道の疲れを癒す

修行?旅もそろそろ終わり
あとは、日常に戻るためのクールダウン

お風呂からお風呂に万歩計を持って行かなかったので
(はは…あたりまえ…)
正確じゃないけど

本日…20241歩


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