日記 > 日本編 > 香奈子 熊野古道を行く > 9月9日(水) 熊野古道・伊勢路(3)

〜一石峠・平方峠〜三浦峠・熊谷道〜始神峠〜馬越峠・天狗倉山〜尾鷲







               天狗倉山頂上から
5時30分起床…
寝なかったような…寝たような

夕べ貼ったのが効いたのか、身体が楽
普段めったに貼らないけど…やっぱり効くのね

素泊まりのため、朝ごはんなし
昨日、滝原のコンビニで買って、半分残ったメロンパンと
夕べ買ったパンと飲み物が朝食

銀チョコバニラは食べられなかったので
非常食としてキープ

毎晩、シャツと下着と靴下を洗って干しておくのだか
しっかり蚊取り線香が焚き染めてあった

はは…蚊が寄ってこなくて丁度いいや

6時30分出発

この建物は、築120年だと…女将さんが言っていた
旅館業は、そのずっと前からやっていたらしい

さて…まず一石峠を目指します
午前中は、時間との戦いなのだ


長島造船所


加田石仏道標 新・旧熊野道の交差点


一石峠…はるかに海が見える


平方峠も越えると…古里海岸が見えてくる


夏休み中は、にぎわったのでしょう…古里海岸
誰もいない海〜♪

これから海岸沿いをひたすら歩きます

三浦峠・熊谷道
     
     
     

次は、始神峠を目指します

     
始神峠                       あの海の向こうから歩いてきたんだ

始神峠を越えると、山間の里を歩きます
JR紀勢線と平行に

船津駅に到着
ここから一駅電車に乗ります

電車は、11時49分
間に合ってよかった…一本乗り過ごすと大変
次は、3時26分だもの

駅のベンチで、地元の老夫婦の方とおしゃべり

「へぇ〜峠越えを一人で…誰が連れがおったら心強いのにな」

と、とても心配してくれ
マムシと他のヘビの違いとかを教えてくれました

「私…生まれてからずっとここに住んでるけど、始神峠は一度も越えたことがない」

そうだろうな…越える必要がないもの
国道もあるし

時間通りに電車が来る
二人にさよならして、電車に乗る
乗るって言っても、たかが4分
でも歩くと、1時間20分かかるんだけどね

相賀駅到着
お昼を食べてから、馬越(まごせ)峠を越えよう

と思ったものの、駅前には…何にもない
仕方がないので、峠の登り口まで国道を歩き
国道沿い道の駅「海山」で食事をすることにする

ラーメンを食べる
写真…撮り忘れ
まぁ〜こういうところのラーメンですから、味はそこそこ

さて…世界遺産の馬越(まごし)峠
いきなり…石畳の急な坂が続く

向こうから若いカップルが下りて来た
男性は先に下りている
後ろを必死で下りているの女の子は…スカート姿に
なんとサンダル履き

可哀想に…涙ぐんでいた

足…痛いだろうに
男はさっさと下りている

喧嘩したのかな?
あんな格好で登らせるなんて
男が悪いと思う

峠越えで、初めて人に会った
さすがに、世界遺産で知られているからね…この馬越峠は
でも、きちんとしか格好で登らないと…怖いと思うけどな…山は

そうそう、世界遺産の峠には
こんな道標が100mごとにあります
この峠は、2200m…今、300mの地点だとわかります


夜泣き地蔵…哺乳瓶がお供えしてあります
昔は、旅人の無事を祈る石地蔵だったものが
明治以降、夜泣き封じの地蔵さまになったとのこと

     
きれいな水                     思わず…これすると熱くなった足が冷えて
                          足が軽くなる

     
     
大きな石がごろごろしています

馬越峠の茶屋跡から…天狗倉山まで足を伸ばしてみる
ただひたすら登る登る
山登りというより…岩登り

たどり着いたところは
     

絶景!!!

山頂には、大きな岩がドカン〜と乗っている
まるで天狗が乗せたみたい

写真では撮りきりないくらい大きい
岩にはハシゴがかかっていて…上に登れるようになっている

ハシゴに手をかけ…登ろうとしたが
怖い…
誰もいないし…落ちたら…どうしょう。。。

2・3段登って…挫折…駄目…怖い

祠がある
ここで修行した方を祭っている

祈る
力を貸して下さい

荷物を祠のそばに置き、もう一度挑戦してみる

下を見ないで…1段1段登る

着いた!!! 登れた!!!

360度の絶景

涙が出た。。。はは…すごい顔。。。

登ったはいいけど…こんどは下りなくちゃ

1段1段…慎重に下りる

下りている最中に
「こんにちは」と声をかけられた

すみません…今、声をかけないで下さい
と言って、とにかく下りた

登ってきたのは、またもカップル
ごめんなさい…怖かったもので…と、謝る

祠に向かって…手を合わせる
ありがとうございました

女性が、何事もないように大岩のハシゴを登って行く

高所恐怖症じゃない人には何でもないのね

リックを背負い…下りる…
ふぅ…下りも大変です

洗い越し…
かつての旅人が雨上がり時にわらじの土を洗い落とした場所だそうです

馬越の町におりてきました

古い町並

尾鷲の町に入る
     


明治の洋館

まちかどHOTセンターに、今宵の宿を紹介してもらおうと行ってみる
ちょうどそこに、民宿の方が来ていて
即決定…
ただ、夕食は間に合わない…とのこと

HOTセンターの方に車で宿に送ってもらう

またも熊野古道沿いの旅館
建て直したばかりなのか、とてもキレイ

今宵は、クモは登場しないだろう

2階の部屋へ
またも、お客さんは私一人みたい

荷物を置き、洗濯をし…散歩へ
尾鷲駅まで行ってみる
尾鷲港もあり、なかなかにぎやかな町

薬屋に寄り、また買う
薬屋のおばさんが、私の肌を見て心配して
試供品のファンデーションをくれた
はは
日に焼けて…真っ赤になっているものね

宿にいったん戻り、お風呂に入る
頂いたファンデーションをつけ…久しぶりにメイク
夜の町に繰り出す

散歩で目星をつけておいた店へ

いらっしゃい…女性が声をかけた
カウンターに地元の人が一人座っている

お店の奥の座敷では、女性が一人寝ている

カウンターにいろいろな貝が並んでいる

     
貝…専用の楊枝                   鮑…なんとここは海女さんがやっているお店
貝好きの仲原さんが感動しそう            寝ていた女性が海女さん
一本分けてもらいました               がぱっと起きて…みごとにさばいてくれました

     
岩ほや…初めてみました               中身はこんな色


出来上がり…
中身を繰り出すと、柔らかかった殻が、あっという間に固くなる
美味しかった!!!

海女さんがやっているので…お値段もリーズナブル
海女さんの名前がなっちゃん


彼女はお店の方、いろいろお話して楽しかった

これだから旅は…やめられない


お祭りが近いのか、お囃子のお稽古しているみたい
古い町並みを歩き
いい気持ちで宿に帰る

明日は、音に聞こえた西国一の難所 八鬼山越え
楽しみだわ!!!

今宵は、ぐっすり…です

本日…53190歩


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